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劇中、主人公・高梨淳を演じた田部井淳の空手家としての技術が生かされている。 その実際を解説してみよう。

態 / Tai

「人の身体は水...」

と、劇中で高梨が身体を揺らすシーン。

態とは、闘うときを代表に、動くときに、ベースとなる身体の状態。

稽古を積んで、身体の材質を意識でコントロールする極意。

​劇中では、象徴的に”水”の態を使用しているが、様々な態が存在。

ときに空気、ときに水、ときにゲル状のような粘性の態、ときに固め~柔らかめの弾力態、ときに鋼鉄...などなど。それぞれの態が身体の”空気”、”体液”、”内蔵”、”筋肉”、”骨格”の特性に対応している。

それらをカメレオンのように​変化させながら、それぞれの特性を活かし(制御を被り)闘う。

武器法 / Bukihou

劇中で空手家・高梨が武器を使用する。武道空手はもともと武術...歴史的にも命を護るため、迫害から自由を勝ち取るために編み出された武術。刀など武器になるものを禁止されている中で、素手はもちろん、単なる棒であったり、農具だったりを武器として使用し、自由を勝ち取る闘いをしたことが始まりと言われる。武器が単純なだけに、扱う者の身体能力がモノを言う。武器の性能ではなく扱う者次第。自分自身を磨くという武道空手のコンセプトにも適ったものと言える。

棍 / Kon

身長強ほどのただの長尺な棒。

持ち方によって、様々な扱い方が出来る。劇中では、防御、突き、前側・後ろ側の柄によっての変化に富んだ打撃を繰り出すことが出来る三等法という持ち方と、より端に近い部位を持ち広い範囲を攻撃する方法などで闘っている。

短棒 / Tanbou

劇中では特殊警棒を使用しているが、その実は短めのただの棒。

1本の棒を扱う単棒、2本の棒を扱う双棒がある。

ただの短めの棒であるが、腕の関節がもう一つ増え、腕の延長が自在に動いているという印象。元々存在していた古流武術の”短棒術”を、田部井空手仕様に創意工夫した技術。

昔日の二刀流の達人を思わせる。

双節棍 / Sousetsukon

双節棍...ヌンチャクとも言う。劇中では使用されていないが、空手の代表的な武器のひとつなので紹介しよう。すりこぎがもとだと言われているが、短棒よりもさらに短い棒を2本、紐や鎖で繋いだ武器で、これも短棒法と同じく1本で扱うのは当然、2本を扱うことも出来、双節ならではの変幻自在な独特な動きが相手を翻弄する。